バトルオブバーダム。
難民やゲリラの発生、消えぬ民族間の対立といった禍根を残した大戦争。
数千年の歴史を持つ国バーダムと、バーダムの政策により虐げられた民族が建国した新興国家ルフェストとの間で起こり、周辺の大国の介入もあり、戦いは十年以上も続いた。
最後にはルフェストへの各国の支援もあり、バーダムは国土の80%以上を焦土と化され、王家は滅亡した。
だが勝利したルフェストも莫大な戦費と膨大な消耗戦の果てに国内が崩壊し、革命が起こることになる…。

この戦いの中、兵士達の中には様々な噂が囁かれた。

「難攻不落の北方要塞…」
「常勝無敗の幽霊旅団…」
「危機に降臨するという天使達…」

幾多もの噂の中に、「幻夜の女剣士」があった。
月のない幻夜に現れるという、鎧を纏ったその女剣士を見た者には死神が舞い降りる…と。
これはその「幻夜の女剣士」にまつわるバトルオブバーダムの知られざる、そして決して明るみに出ない真実である…。


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